夢健究会
皆さんこんにちは。
私たちの肉体および脳というのは血液がないとその正常な機能を発揮できません。
しかし、その事に対して殆どの人が無関心で注目していません。
血が作れないから血が足りず、血が流れません。
その結果、身体は浮腫み、冷え、免疫は下がり、太りやすい、このような事態を招くことになります。
それだけではなく、神経伝達物質のセロトニンやドーパミンの分泌の為には脳に十分な栄養が行き渡らないといけないわけですが、その為にもやはり十分な量と質の良い血液が必要不可欠なのです。
そこで今回は、私たちにとって一番身近で大切な血液に焦点をしぼり、どうすれば良質で豊富な血液を作り出せるかをお伝えしたいと思います。
東洋医学では血が作れないことを「気虚」、血が足りないことを「血虚」、血が流れないことを「気滞」、と言います。
「気虚」は「無気力」でやる気が出ない状態、「血虚」は「不安」を感じ自信が失われた状態、「気滞」は「イライラ」し気持ちが不安定な状態を表します。
つまり肉体的な血液のコンディションが私たちのメンタル的な部分にも直接的な影響を与えているのです。
というのもそのはずで、私たちの肉体はその脳も含め60兆個もの細胞で出来ているのですが、その細胞に栄養や酸素を送り続けているのが他ならぬ血液なのです。
セロトニンやドーパミンなどの幸せホルモン、やる気ホルモンと言った神経伝達物質は血液が運んでくれる栄養や酸素がなければ分泌されません。
血液があるおかげで私たちは肉体に十分な水分を保つ事ができ、肉体の隅々まで栄養を届ける事ができ、体にたまった老廃物をくまなく回収でき、体温を維持し、免疫力を保つ事が出来ます。
そして血液があるおかげで私たちの脳は正常に機能し、メンタル的な安定をもたらす事も可能にしているのです。
血が足りないと肉体的にも精神的にも悪影響をもたらします。
例えば体の浮腫みですが、これは血の巡りが悪くなり、たまった血液から余分な水分が漏れ出すからです。
太りやすくなるのは、血が足りず全身に十分な酸素が行き渡らないのでカロリーをちゃんと燃やせないから。
怠いのは、血が足りず体の隅々から老廃物を回収できないからです。
冷えるのは、血が足りず全身に十分な熱を届ける事が出来ないからです。
病気がちなのは、血が足りず十分な栄養を全身の細胞に届けられず免疫力が下がってしまうからです。
また、「鬱」「落ち込み」「イライラ」と言ったメンタル的な問題も血の不足が原因と考えられます。
脳は全身の2%の重量で、肺で取り込んだ約25%の酸素を消費します。
そしてそんな大量の酸素を運ぶ為に全身の約15%の血液が脳に集中しています。
その事からもお分かりいただけるように脳の正常な機能を発揮するには十分な血液が必要なのです。
であるからこそ、自分の全身を流れる血液の量と質を共に高める事で肉体的にも精神的にも健康を手に入れる事が出来ると言えるでしょう。
目指すべきは質の良い血液が全身をくまなく巡っている状態です。
しかしそもそも血が足りないと血管を血液がスムーズに流れる事は不可能です。
それは水道の蛇口からチョロチョロとしか水が出ていないのにホースの中をスムーズに水が流れないのと同です。
では、どうして血が足りていないかと言うと、当たり前ですが血が作られていないからです。
血が作られない原因のひとつは食事内容です。
端的に言うと「タンパク質」と「鉄分」が不足しているからです。
血液と言うと鉄分を思い浮かべる方も多いかと思いますが、血液から水分を取り除くとその殆どはタンパク質で、むしろタンパク質こそしっかり摂取する必要があります。
しかし日本人の食生活と言うのは実はタンパク質が不足しがちです。
鉄分は主に肉類に多く含まれているのですが、タンパク質の摂取量が不足すると同時に鉄分の摂取も不足してしまうという事になり、日本人はそもそものタンパク質の摂取量が少ないのです。
次に大きな原因と言えるのが生活習慣です。
胃腸を弱めてしまう様な生活習慣をしている人は、食べ物で取り込んだ栄養分を消化・吸収できず、血液の原料を作る事が出来ないと言う事です。
先ほどもお伝えしましたが、良質な血液を作るにはタンパク質と鉄分の摂取が必要です。
日本人、特に女性はタンパク質の摂取量が不足しがちですので、意識的にタンパク質、特に肉類を摂取する様に心掛けましょう。
次に胃腸の環境を整え、正常な働きをさせる必要があります。
その為には「食べ方に気を付ける事」が重要になります。
空腹時をしっかり作り、胃や腸が休まる時間を作る事がポイントです。
胃や腸を休める事により、次に食べ物が入って来た時の消化・吸収の準備を整える事が出来ます。
一番やってはいけない事はダラダラと間食をする事です。
そんな事をしてしまうと胃腸が休まる事無く、夕食時などに栄養豊富な食事をしても消化・吸収出来なくなります。
また、睡眠のサイクルを整える事もとても大切です。
東洋医学では「陰」と「陽」という考え方があり、生活リズムで言えば、夜寝ている時が「陰」、日中活発に行動している時が「陽」と言えるでしょう。
そして午前0時の前後2時間が「陽」から「陰」に入れ替わる時間と言われていますので、23時には睡眠できる様に心掛けましょう。
なお、この「陽」から「陰」に入れ替わった午前1時~3時が東洋医学では血が作られる時間とされています。
この時間帯に眠りについてないと血が作られないだけではなく、血液の浄化もされませんので血の質が悪くなり、老廃物が溜まり、浮腫みやすくなったり、太りやすくなったり、免疫力も低下するなどと言った悪循環に陥ってしまいます。
皆さんどうでしたか?
意外と盲点だった血液の質や量がこんなにも体や心に影響を与えているなんて驚きだったんではないでしょうか。
血を増やす方法をご紹介しましたが赤血球が生まれ変わるのに120日を要すると言われていますので、今回のよもやま話に心当たりがあった方は長い目で自分の身体と向き合い体や心の不調を改善してみてはいかがでしょうか。
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