夢健究会
新型ウィルスによって生活が激変している現在、皆さまはどうお過ごしでしょうか。目に見えて変わった日常はなんでしょう。テレワーク、繁華街の人通り、そしてマスク生活。特にマスクは外で歩く時には手放せない物となっていますが、そのマスク生活によって「マスク酸欠」に陥る可能性も少なくありません。今回はその「マスク酸欠」について触れていきたいと思います。
昨今のマスク生活からこのような不調に見舞われていませんか。疲れが取れない、身体がだるく重い、集中力が続かない、風邪をひきやすくなった…思い当たる方も少なくないと思います。
これらの症状は、もしかするとウィルスの影響ではなく、マスク酸欠が原因の可能性があります。
マスク酸欠とは文字通り、マスク越しの呼吸によって招かれる酸欠のことを言います。マスクは口と鼻が覆われますので、浅い呼吸になってしまい身体に十分に酸素を運べなくなります。
酸欠は正式名称を酸素欠乏症といいます。人は酸素濃度約21%での生活に順応しておりますが、その酸素の濃度が18%未満となって必要な酸素を体内に取り込めないことで生じる症状を言います。
火災時や労働災害などでの酸素不足による酸欠がさまざまな事故や生死に関連していきます。
下記に酸欠が起こりうるケースを記載しましたのでご確認ください。
酸素濃度は18%が安全限界とされており、それを下回るとさまざまな症状が襲い掛かります。
①慢性的な偏頭痛
二酸化炭素による脳血管の拡張を招き、触覚や痛覚を伝達する三叉神経が刺激し炎症を起こし、偏頭痛に繋がります
②ストレスや不安が増加
幸せホルモンことセロトニンの分泌が滞ることで、ストレスや不安を増加させます
③肩こりや首こり
血液量低下は慢性的な肩こりや首こり、腰痛を招きます
④集中・思考の低下
脳に酸素が十分に行き渡らないことで、集中力・思考力に影響を及ぼします
⑤免疫力の低下
酸欠に陥ると、酸素を運ぶ役割を持つ血液の流れが悪くなり、体温低下とともに免疫力も下がります
⑥吐き気・意識障害・幻覚
極端な酸素不足が全身のさまざまな部位に影響を及ぼし、このような症状に見舞われます
⑦昏睡状態・命の危険
酸素濃度が6%以下にもなると命に係わる危険が出てきます
マスク酸欠では上記の⑥、⑦番までには行かなくとも、血流の低下による痛みやストレス、免疫力への悪影響を及ぼしますので、注意してください。
対策としてまずあげられるのが深呼吸です。
腹部を意識して行う腹式呼吸をすることで体内に酸素をしっかりと取り込みます。その結果、血流が良くなり肩こりや腰痛といった痛みの緩和も図れます。
ほかにも深呼吸は副交感神経を刺激し、交感神経優位の身体をリラックスさせます。交感神経優位の状態は、血圧の上昇や浅い呼吸を誘発してしまうので、しっかりとした呼吸法を身に付けていきましょう。
また屋外での移動中に人がいない場所を通る際には一時的にマスクをずらして呼吸することも一つの手です。夏の暑い日中に常にマスクを着用していると、熱中症などにも繋がる恐れがあります。感染症予防対策ばかりに囚われてしまうと違ったところで不調を招く恐れがあるので注意が必要です。
埼玉県のとある地域では、マスクを外し、日傘を指しての登校を推奨しているようです。日傘は直射日光を防ぐ役割のほか、人と人とが近づきすぎない距離を測れるとのことだそうです。
いかがでしたでしょうか。酸欠はマスク酸欠のみならず日常のさまざまなところに「隠れ酸欠」として息を潜めています。このマスク生活で体調不良が続くという方がいらっしゃいましたら、こちらをお読みいただき、少しでも参考にしていただければ幸いでございます。
SEARCH
CATEGORY
GROUP
よく読まれている記事
KEYWORD