冬に食べるべき野菜たち

冬に多い疾病

 まず冬野菜(味方)の前に、冬に多い疾病(敵)を知るところから。 

 冬は気温が下がり、空気が乾燥してウイルスが活発になります。そのため、風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症が増加します。さらに、寒さによって血管が収縮しやすくなり、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患のリスクも高まります。

 また、寒さで体がこわばり、代謝が落ちやすくなるのも冬の特徴。肩こりや冷え、便秘などの症状も出やすくなります。こうした不調を防ぐには、体を内側から温め、免疫力を支える栄養素をしっかり摂ることが大切です。
 

冬は根菜がおすすめ

 冬におすすめしたいのは、何といっても「根菜類」です。大根、にんじん、ごぼう、れんこん、かぶ、さつまいもなど、地中でじっくり育つ野菜たちは、寒さに耐えるために糖分や栄養をたっぷりと蓄えています。

 根菜は「体を温める食品(陽性食品)」として知られており、冷え性の改善や血流の促進に効果的です。また、食物繊維が豊富なため、腸内環境を整え、免疫力の維持にもつながります。体が冷えがちな冬こそ、根菜を中心にした食事で内側から温まりましょう。
 

 ちなみに、

・春は芽の野菜(菜の花・たけのこ・アスパラ等)

・夏は葉の野菜(キャベツ・つるむらさき・モロヘイヤ等)

・秋は実の野菜(かぼちゃ・里芋・さつまいも等)

が養生にうってつけと言われています。
 

冬の野菜の栄養価

 冬野菜は、寒さに耐えるために自らの身を守る栄養を蓄えています。旬の野菜を選ぶことで、より高い栄養価を効率よく摂取できます。

・大根・白菜:消化酵素が多く、胃腸の働きを助けます。お正月明けの疲れた胃にも最適です。
・ほうれん草・小松菜:鉄分・ビタミンC・βカロテンが豊富で、風邪予防や貧血対策に効果的。
・れんこん・ごぼう:食物繊維が多く、腸の働きを促して便通を整えます。免疫細胞の活性化にも。
・かぶ・さつまいも:ビタミン類と自然な甘みが特徴で、疲労回復や心のリラックス効果があります。

 これらの野菜は、まさに寒さに負けない体をつくる“冬の天然サプリメント”です。

冬の野菜はどう食べるべき?

 冬の野菜は「温かく食べる」ことがポイントです。サラダなどの生野菜よりも、煮物やスープなど加熱調理をすることで体を冷やさず、栄養の吸収も高まります。火を通すことで甘みや旨みが増すのも冬野菜の魅力です。

 ここで、冬におすすめの野菜レシピをいくつかご紹介します。

1. 根菜たっぷりの豚汁

大根、にんじん、ごぼう、里芋などをたっぷり入れた豚汁は、体を芯から温める定番料理。豚肉のビタミンB₁が疲労回復を助け、味噌の発酵パワーで腸の働きもサポートします。

2. 白菜と鶏団子のあったか鍋

白菜・ねぎ・春菊・しいたけなどの冬野菜を入れた鍋は、ビタミンやミネラルを逃さず摂れる理想的な一品。スープまで飲み干せば、栄養をまるごといただけます。

3. さつまいものホットサラダ

蒸したさつまいもとブロッコリーを温かいうちに和え、ヨーグルトマヨネーズで仕上げます。やさしい甘みと酸味が調和し、冷えた体をほっと癒します。最近では、電子レンジでさつまいもを簡単に蒸すことができる調理器具もありますので、一度お試しください。

4. れんこんのきんぴら

れんこんを薄切りにして炒め、しょうゆとみりんで甘辛く味付け。シャキシャキとした食感が楽しく、食物繊維もしっかり摂れます。お弁当にもぴったりです。

5. かぶと鶏肉のとろみ煮

かぶは火を通すととろけるように柔らかくなります。鶏肉と一緒に煮込めば、優しい味わいの一皿に。生姜を少し加えると、体がぽかぽか温まります。

 こうした料理はどれも、体を温めるだけでなく、冬の旬をおいしく楽しめる工夫が詰まっています。
 

まとめ

 季節の野菜は、その時期の体に必要な栄養を自然に備えています。冬は体を温める根菜を中心に、春はデトックス、夏は水分補給、秋はエネルギー補給。
 四季のめぐりとともに、旬の野菜を取り入れることが、健康の基本です。

 冬は寒さと乾燥で体調を崩しやすい季節ですが、旬の野菜を上手に取り入れることで、体を守る力を高めることができます。特に、根菜類やビタミン豊富な葉物野菜は、冷えや免疫低下を防ぐ強い味方です。

 煮物や鍋、スープ、温サラダなど、体を温める調理法を意識すれば、自然と栄養バランスも整います。冬の食卓を彩る旬の恵みを楽しみながら、心も体もぽかぽかに過ごしましょう。

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