ストレス

ストレス

皆さん、こんにちわ。
さて、今回は『ストレス』についてお話したいと思います。
私たちは多くのことからストレスを受けて生きています。日常生活、学校や職場など、ストレスはどこにでも潜んでいます。ストレスを放っておくと自律神経のバランスが崩れてしまい、心身の健康に大きな影響を及ぼすことになります。しかしストレスは十人十色で、同じストレスを受けても平気な人もいれば、心身に大きな悪影響を受けてしまう人もいます。
今回は、ストレスがたまる原因、ストレスを受けやすい人、ストレスがたまることにより現れる症状の他、ストレスをためない方法についてお伝えしていきます。

ストレスとは?

皆さんが思う『ストレス』とは何でしょう?

もともとストレスとは、「外部からの圧力によっておこる物質のゆがみ」を意味する物理学用語でした。

ストレスは、よくボールに例えられます。ボールを押して凹んだ状態が「ストレス反応」で、ボールを押している指が「ストレスの原因」です。一般的に言われるストレスは、この両方の意味を含んでいます。ずっと押されたままのボールでは歪んだままになってしまいます。心も体も同じことが言えます。

また、辛い事や嫌な事ばかりがストレスと連想される方が多いかもしれませんが、実は、嬉しい事や楽しい事もストレスの原因になります。まずはストレスを正しく理解し、毎日楽しく過ごしていきましょう。

 

ストレスの原因

人によってストレスを感じる要因は違いますが、ここでは大きく3つに分けてみます。

1. 【物理的ストレス】 

  音や光、温度など物理的な環境刺激。

  天候状況などで暑すぎる、寒すぎる、直射日光で眩しすぎる、部屋が暗すぎる、授業中うるさすぎ

       るなどです。

  音に関しては、自動車や飛行機などの外部からの影響もあります。

2. 【化学的ストレス】(公害物質、薬物、空気環境、過剰など)

  化学物質や有機溶剤、金属、たばこ、アルコール、薬物、食品添加物といったものです。化学物質

       などの目や喉への刺激、においや 空気環境の悪さなども原因の一つです。

3.  【心理・社会的ストレス】

  人間関係の問題や、家庭環境の問題、仕事や学校での問題など一般的に皆さんが考えることが多い

       社会的ストレスです。

  

  

 

自分のストレスサインを知ろう!

 ストレスを放っておくと、様々な問題が現れてきます。めまいや頭痛など、体に直接的に表れる人

うつや不安、不眠やイライラなど心に問題を抱えてしまう人。

 最後に、暴飲暴食やギャンブル、過度なアルコールを摂取してしまうなど、様々な問題行動を起こしてしまう人がいます。

このように、少しでも体や心のストレスサインを感じた場合は注意いたしましょう!

ストレスと自律神経失調症

上記のストレスサインを見逃しそのままにしていると、やがて心身の不調は更に加速していきます。

この状態を自律神経失調症と言います。

自律神経は交感神経、副交感神経がバランスよく保たれていてはじめて正常です。そのバランスが日々のストレスによって乱れて、下記のような様々な症状を発症していきます。

<肉体的な症状>

  めまい・頭痛・耳鳴り・肩こり・眼精疲労・ほてり・冷え、便秘・下痢・湿疹やアトピー

  吐き気・発熱・発汗・動悸・息切れ・倦怠感・食欲不振・疲れが取れないなど

<精神的な症状>

  不安感・イライラ・不眠・焦燥・うつ・集中力の低下・意欲の低下・情緒不安定など

ストレスが溜まりやすい性格・性格の変え方

ストレスを感じやすい性格は大きく分けて2つのタイプがあります。

(1)  競争心が強く、せっかちで余裕がない、思い通りにならないとイライラしやすい、わがまま、他人をコントロールしようとする

(2)  自己主張せず従順で、他人への気配りが過剰、真面目で几帳面、自分の感情、特に不安や怒りを抑圧して表に出さない、他人に

   コントロールされやすい。

<ストレスを溜めこみやすい性格は変えられる>

人は生きづらさを感じると「自分を変えたい。できればストレスを上手く解消できるようになりたい」と思うようになりますが、そもそも性格を変えることはできるのでしょうか?

 答えは「できる」です。ただし、遺伝的な気質や物心がつくまで(3歳くらいまで)の環境によって形成された部分は難しく、考え方や行動が習慣化した部分は変えられるといわれています。そして、性格を変えるためには、日々意識をして努力することが必要です。「自分はストレスを溜めこみやすい性格だ」と感じている人は、自分の思考の癖や感情を観察してみましょう。

 例えば、ストレスを溜めやすい人は、他人の目を気にしすぎるために、自分をマイナスに評価してしまう思考になりがちです。ある人は、上司に叱責されると「私は嫌われているに違いない」と考えます。また、「上司の言い分はおかしい」と感じたとしても、自分の感情を抑え込みます。こういう人には、過去の体験から「自分は人に好かれない」「怒りは良くない」という思い込みが染みついているのかもしれません。しかし、その思い込みは間違いです。この考え方が習慣になっているのであれば、意識して変えた方が良いでしょう。内から出てきた感情を無視して、他人の言葉を鵜呑みにしながら生きていくことをやめましょう。

 そして、自分を傷つけるようなマイナスな思考が浮かんできたら、他の捉え方はないか考えるようにしてみてください。ストレスを溜めこまずに上手に解消できる人は、マイペースで自分の意見を持っています。論理的、合理的に考えることができるので、出来事と自己評価を偏った考え方で結びつけません。失敗して落ち込むことがあったとしても早めに修正することができます。

 ただ、性格を変えたいからといって無理して誰かに意見する必要はありません。暴言を吐くなど、怒りが行動に表れてしまうと、ますます自分を責めてストレスを感じてしまうでしょう。行動はコントロールしつつも、「怒っている」という感情はコントロールせずに受け止めることがポイントです。 

 また、他の誰かの意見を求めるのも良いでしょう。視点を変えたり、自分とは違う価値観で出来事を捉えたりすることができます。自分を知り、他人を知ることで、ストレスを解消できる新しい自分が見えてくるかもしれません。

ストレス解消法!

ここでは、ストレスを溜め込まずに解消をしていく方法をいくつかご紹介します。

---日常生活におけるストレス解消法---

【睡眠】

  睡眠不足によるストレス、その原因で発生する小さな失敗に対してもまたストレスと悪循環が生まれます。

  健康管理も含め、ゆっくりと寝ることが誰にもすぐにできる一番の解消法かもしれません。

【自分の気持ちを誰かに話す】

自分の感情や思いを誰かに伝えることで、ストレスを解消させます。これは、カタルシス効果ともいわれ、心の浄化作用があります。ストレスによる不安やイライラを自分自身で落ち着かせることは簡単ではありません。心で感じていることを人と話し、人とのつながりを持つことで安定させます。

【瞑想】

瞑想することは、リラックス効果だけではなく物事をポジティブに考えられるようになる効果的なストレス解消法です。くよくよ考えたりイライラしたり、心が落ち着かない日は、数分間でも良いので瞑想をしてみましょう。同じように深呼吸も良いでしょう。

【運動】

ウォーキング、軽いランニングやサイクリング、ダンスなどの身体に空気を取り込みながら行う有酸素運動がストレス緩和に適していると言われています。気分転換のために外に出て散歩をすることやリラックス効果が得られる緑の多い公園で活動的に過ごすことでも良いとされています。

運動で体を動かすことは、気分の落ち込みの発散、心と体のリラックス、睡眠リズムの改善などの作用をもたらします。

 

---仕事場でのストレス解消法---

【仕事に優先順位をつける】

 たくさんの仕事をスムーズに解決し、進めることができれば、ストレスは解消されます。まずは今の仕事にきちんと優先順位をつけてみましょう。何から手を付けたら良いのかわからない人は、それだけでも精神的、時間的に余裕がなく、ストレスの原因となるのです。

【仕事の取捨選択をする】

 せっかく優先順位をつけることができても、結局すべての業務をこなす責任を負っていては、ストレスが解消されないこともあります。本当にこの作業を自分がしなければならないのか?いま、やるべきなのか?ということを考えて、「この仕事はやらない」と思い切って取捨選択をすることも大切な解消法の一つです。

【職場と職場以外とのオンオフの切り替え】

 仕事中は責任を持って徹底的に働くけれど、一歩でも職場から出たら電話は出ない、仕事のことは考えない。というくらい、極端にオンとオフを切り替えてみましょう。自宅にいても、つい頭の片隅に仕事のことを考えがちです。急にオフにすることが難しい場合は、仕事以外に夢中になれることを取り入れてみましょう。強制リセットするために、スポーツ・ゲーム・映画鑑賞・読書など、仕事以外のことに没頭できる時間をつくってみましょう。

【ひとりで多くの仕事を抱え込まないようにする】

 自分のキャパシティー以上に仕事を引き受けていませんか? 仕事量を自分に見合った適切な量にすることが、ストレスの解消につながります。断りきれず抱えた仕事はうまく進めることが出来ずミスが増え、さらなるストレス増加につながるので、出来ないことは出来ないと相談することが大切です。

 

 

まとめ

いかがだったでしょう?

現代社会に暮らす私たちにとって、ストレスを切り離すことは不可能でしょう。

いかにストレスとうまく付き合っていくか、溜め込まずに解消できるかが、私たちの健康的で充実した日々に繋がっていきます。

冒頭にお話ししたようにストレスの感じ方も十人十色です。

皆さんそれぞれのストレス解消につなげられたら幸いです。

ありがとうございました。

 

ライター

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