夢研究会

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雑誌Tarzanでも話題!?知って役立つ「筋膜」の話を分かりやすく解説します!

最近、雑誌や本で話題の「筋膜」を知っていますか?筋トレ前の準備運動やリハビリ分野でも、筋膜のケアで体の不調を改善する効果が期待されているため、いま注目されています。

今回は、カラダの中にある筋膜の役割と筋膜が原因で起こりやすいカラダの不調について、分かりやすく紹介します。ぜひ、一緒に勉強していきましょう!

意外と知らない「筋膜」について

筋膜と聞いてどんなイメージをしますか?筋膜には、筋肉や内臓の周りを薄い膜で守る役割があります。頭から手先・足先まで網目状にネットのような繊維で全身を覆っています。

例えば、料理される方は想像しやすいかもしれません。鶏のむね肉と皮の間には薄く白い膜があります。実はこれも筋膜なんです。人間にも同じように筋膜があります。

筋膜は体を守る一方で、体に負担がかかる姿勢、ケガなどをきっかけに筋膜のねじれが生じる事があります。

 

筋膜は「たんぱく質」と「水分」で出来ている

筋膜の主な成分は何でしょうか?実は、たんぱく質と水分で構成されています。コラーゲンとエラスチンの2種類からなるたんぱく質と水分でできています。

コラーゲンといえば、すっぽんや牛すじ肉に含まれています。プルプルとした質感で弾力があり、お肌にいいことで有名ですね!

筋膜の約80%が水分で出来ていて、残りの20%はたんぱく質となっています。筋膜は、簡単には引きちぎれない頑丈さとゴムのように伸びる性質を持っています。

筋膜には「身体の保護」と「内臓を正しい位置に保つ」役割がある

筋膜は、筋肉のほか内臓にも付着しています。そして、身体を守る2つの働きがあります。

1つ目が、外からの刺激に対し保護する働きです。胃や腸などの消化器、心臓血管といった循環器、全身に走行している神経など体内の器官を筋膜が守ります。

2つ目は、内臓を支える役割です。通常であれば、内臓は重力の影響で下方向へ降りてしまいます。もしも、胃が他の臓器によって圧迫されてしまうと、吐き気や胃酸の逆流といった症状が現れることがあります。こういったことが起きないように、内臓は筋膜によって本来あるべき位置に固定されているのです。

 

 

筋膜のねじれが原因で起きる体の不調とは?

ここまで、筋膜の成分と役割ついて解説しました。実際に、筋膜がねじれると、どのような不調が体に起きるのでしょうか。一例を紹介していきます。

体液の流れが滞る

筋膜のねじれや癒着が起きると、関節がスムーズに動きにくくなる事があります。筋膜は脂肪や筋肉の付近を通るため、血流やリンパの流れが悪化する原因となります。

血流やリンパの流れが悪くなる事で、高血圧や糖尿病といった生活習慣病にかかるリスクが高まります。

痛みや疲労が出やすい

筋膜のねじれが起きると、筋肉が上手く収縮できません。筋肉の収縮が円滑に行えないことで、血流が停滞した部分にコリが生じやすくなります。

コリが起きると筋肉へ栄養をうまく供給ができなくなります。そうなると、筋肉自体に炎症が起きて痛みが出現したり、疲労物質が溜まり疲れが現れたり、不定愁訴と呼ばれる様々な症状がでる原因となります。

姿勢の崩れを助長する

仕事や生活習慣、スポーツ等で繰り返させる姿勢や動きで、筋膜のねじれが起きやすくなります。体にとって良くない姿勢が持続することで、骨格のバランスが崩れます。

例えば、猫背の姿勢です。長時間パソコンを操作することで首や肩、背中周りの血流が悪くなり筋肉のコリができやすくなります。

筋肉のコリや血流の乱れが持続することで、一度崩れた骨格のバランスが、慢性的な症状を助長してしまいます。

 

 

筋膜のねじれ解消におすすめな道具と活用方法3選

筋膜を整えるポイントとしては、マッサージよりも少し軽めの圧力で押して前後や左右に動かしてあげることです。

筋膜はネットのような繊維で出来ているため、癒着するとセーターのように絡まり固まってしまいます。軽い圧でじわじわと押すのが筋膜を伸ばすコツです。

基本的に、ストレッチ前の準備として取り入れるのがおすすめです。ここでは、筋膜の癒着改善に役立つ道具を3つ紹介します。

 

 

気になる場所をピンポイントで刺激できる「テニスボール」

テニスボールは長座体前屈などで、ももの裏が突っ張ってしまう方に試してもらいたいです。

座った状態でお尻の裏にボールを置き、自分でテニスボールにかかる体重を調整しながら、少し痛い位の圧で押していきます。

こちらを試した後に、再び長座体前屈を行うとお尻周りの筋膜がほぐれ前屈がしやすくなりますよ。

 

 

全身を優しくじんわりと伸ばせる「ストレッチポール」

ストレッチポールとは、クッション性のある素材で棒状の形をした道具です。仰向けになった状態で、背中の下へ背骨に沿って置き、使うことが多いです。

ストレッチポール状に寝た状態で、楽な姿勢を探し左右にコロコロと動かします。ゆっくりとした呼吸に合わせて腕を大きく回すことも効果的です。背骨周りの筋肉が緩み、肩こり腰痛の改善につながります。

 

 

適度な圧でしっかりと筋膜を伸ばす「フォームローラー」

フォームローラーは、筒状でストレッチポールよりも固い素材で作られた道具です。

体を横向きにして寝る態勢をとり、脇の下と背中のあたりにフォームローラーを設置します。ストレッチポールと同じ要領で、上下にコロコロと転がします。

肩こりや肩甲骨周りが固い方、腕が上がりにくい方におすすめの方法です。

 

雑誌や本で話題「筋膜」の話まとめ。「筋膜」を整えて体の調子を改善していきましょう!

今回は意外と知らない筋膜の話と、筋膜が原因で起こりやすい体の変化や症状、道具を活用して筋膜のねじれを解消する方法を紹介しました。

筋膜がねじれる原因は、日常の生活習慣に潜んでいる事が多いです。筋トレ後や、体が疲れたと感じた時は筋膜を整えることをおすすめします。

適度にストレッチを行い体をケアしていきましょう。

 

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