夢研究会

  • よもやま話

あなたは毎日、良質な睡眠ができていますか?

 私たち人間は必ず寝ないと生きていくことができません。私たち人間以外にも生き物はすべて寝る時間を必要としています。睡眠=『休息の時間』はそれだけ重要だということです。そんな睡眠時間を疎かにすることは身体にとって大きな障害を与えるといっても過言ではないかもしれません。

睡眠ってなぜ必要性なのでしょうか?

 私たちはなぜ寝る時間が必要なのでしょうか?寝る時間がなければ一日の活動する時間が格段に増えるはずです。寝ずに働き続けたり、勉強したり、遊び続けたりして疲れるということがなければ、誰もが寝ずに活動し続けることを望むかもしれません。

 ですが、寝ないで生活を続けることはまず無理なことです。『睡眠時間』は私たちにとって脳疲労の『回復』、記憶の『整理・定着』に必要な時間です。一般的に睡眠時間は約6~8時間が目安と言われています。必要な時間は個人差があるようですが、日中眠くなったりして困ることがなければ問題ありません。

 睡眠時間が不足することにより、疲労感、不快感、倦怠感など体調が優れない状態になり活動に影響が出てしまいます。また徹夜で勉強して、テストに挑んでも結果が伴わなかった…なんて経験があるかもしれません。それは脳が休むことなく、記憶の整理できず定着に結びつかなかったということが原因かもしれません。

日本人の平均睡眠時間はとても少ない?

 睡眠時間に関するデータがあります。OEDC加盟国30か国中、日本はなんと、最下位という結果となっていて、平均睡眠時間7.3時間です。他国と比べてみると、隣国、中国は平均睡眠時間9時間、(人口が多いので格差があるみたいです)またアメリカも8.8時間と日本と比較しても大きな差があり、学校などで睡眠について学ぶ時間があるぐらい睡眠に対して意識が高く、日本との大きな差があります。睡眠の重要性などをしっかりと学ぶ必要があるのかもしれません。

睡眠不足は生活習慣病につながります

 睡眠不足は生活習慣病のリスクを高めると言われています。睡眠時間が短くなり、睡眠不足な状態が続くと、日中の眠気、注意力の低下、疲労感、作業効率の低下やミスにつながり、また自律神経バランスやホルモンバランスにも影響します。

睡眠時間が不足すると肥満になりやすい?

 睡眠時間が不足すると肥満になりやすくなる傾向があります。食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減少し、食欲を高めるホルモン(グレリン)が増大し、食欲が増します。食欲を高めるホルモンが増えることにより、肥満になりやすくなるのです。さらに睡眠時間が短い人は炭水化物やスイーツなどの摂取量が増える場合があるので注意が必要です。

不眠が糖尿病の原因にも関係している?

 睡眠不足は血糖値の上昇につながります。睡眠不足が続くことによって空腹時の血糖値が上昇し、基礎インスリン分泌能が低下することにより、糖尿病のリスクが増加し、また糖尿病を悪化させる可能性があります。糖尿病の生活指導では、食事療法、運動療法に重視されていましたが、今は不眠治療も重視され生活習慣の見直しが大切です。

緊張状態が続くことで血圧が高くなる?

 私たちのカラダは自分の意思とは関係なく、自動的に働く神経『自律神経』に支配されています。自律神経は活動の神経『交感神経(主に緊張状態)』と休息の神経『副交感神経(主にリラックス状態)』があり、この二つのバランスが大切です。このバランスが乱れることにより、カラダの不調をきたすとも言われています。

 血圧は交感神経の働きによって高くなるため、睡眠不足が続くことで一日の血圧が高い状態になります。結果として睡眠不足が高血圧状態を作ってしまうということです。

良質な睡眠を得るための方法とは?

 睡眠で大事なのは、まず睡眠時間の確保です。日中眠くなったり、仕事や学校のない休日に遅くまで寝ている場合は、日頃の睡眠時間の足りていない証拠です。良質な睡眠を得るために日頃から睡眠を向上させるために様々なことを取り入れることをお勧めします。

・運動…カラダの適度な疲れは、寝つきが良くなり、深い睡眠を得られる効果があります。注意しておきたいのが寝る前の激しい運動は睡眠への逆効果となりますので、適度な運動を心掛けてください。またストレッチなども効果的です。

・食事…規則正しい食事を摂ることで、必要なエネルギーや栄養素を取り入れることにより、体の各機能が向上し、生活リズムが整います。

・入浴…入浴にはリラックス効果があり、ストレスなどで疲れたカラダを休めてくれます。また温浴効果で手足などの末梢神経が拡張することで血行促進によって、筋肉や関節が柔軟になり、カラダの疲れを癒してくれます。

 何気ない日常生活の中で、良質な睡眠に悪影響を及ぼすことを私たちはしがちです。最近では特にスマホやパソコンなどのブルーライトが影響し、覚醒作用や体内時計を狂わせるなどの睡眠不足の要素になったりしています。就寝前は特に良質な睡眠を得るためにひと工夫が必要かもしれません。

まとめ

 睡眠を疎かにすることは、私たちの活動に何らかの悪影響を及ぼしています。毎日寝る習慣がある人間には必ず休息の睡眠時間が必要です。休息を得ることで次の日の活力へとつながっていくのです!健康で楽しい時間を過ごすために、良質な睡眠を得るためのひと工夫を取り入れていきたい次第です。