- よもやま話
かつては「人生50年」だったことは有名な話です。
ここ数年で人生100年と言われる時代に変わりました。長く生きていく人生をただ長生きするだけではなく、病気をせず元気でイキイキとした毎日を過ごしたいものです。健康を手に入れるために今からでもできる少しの工夫をしていきませんか?
人生100年時代となり、とても元気でたくましいご年配の方々をよく目にするようになりました。一昔前は60歳となると、おじいちゃん、おばあちゃんという印象がありましたが、現在の60歳の方々は本当に見た目から年齢を当てるのが難しいぐらい元気な方が多いように感じます。平均寿命が伸びている一つの要因でしょう。
健康とは、どのような状態のことなのでしょうか?これまで様々な定義がされていますが、世界共通の考え方として、世界保健機関(WHO)が以下のように定義しています。
Health is a state of complete physical、 mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
引用元:公益社団法人 日本WHO協会
健康は、病気になっていない状態のことをいうわけではなく、心も体も満たされる状態のことです。この状態を維持していくためには、周りの環境が大きく影響することになります。家族、学校、会社などの環境で長く生活している時間が私たちの心も体も作る要因です。もちろん、良い影響もあれば、悪い影響もあります。健康のために今すぐ変えられることもあれば、簡単には変わらないこともあるでしょう。人を動かす、変えるということは容易ではありませんが、少しのきっかけが何かを変える力になると思います。
日本の平均寿命は世界一です。WHO(世界保健機関)が発表した2023年版の世界保健統計によると、平均寿命(男女)が最も長いのは日本で84.3歳。男女別の1位は、男性がスイスで81.8歳。女性が日本で86.9歳。日本の男性は81.5歳で2位となったが、その差は0.3歳と僅差となっている。
世界の平均寿命は73.3歳で、男性よりも女性のほうが平均寿命は長くなっています。国によっては平均寿命が50.7歳という国もあり、100年前の日本の平均寿命と同じぐらいです。
日本の平均寿命が伸びた理由として、乳幼児の死亡率の低下、医療の発達、生活レベルの向上などがあげられます。病気を治すことができるようになったこと、感染症を防ぐ研究が進められることにより、健康レベルが上がったことで世界の人々は長く生きられるようになりつつあります。
時代の変化に伴い、“様々なもの”が変わり、衣食住が現在も変化しています。良い変化をしているものもある一方で、悪い変化しているものもあると感じます。
私たちが毎日食べるものが、私たちのカラダを作り、健康にも影響しています。日本人は、農耕民族で穀物や野菜を中心とした食生活を送ってきました。インスリンをそれほど必要としなくても、それに順応した体質が特徴的です。現在、食の欧米化によって日本人が脂肪分の多い欧米食を続けることで、内臓脂肪が溜まりやすくなり、脂肪細胞からインスリンの働きを悪くする物質が分泌され、インスリンの分泌量が少なくなり、効き目が悪くなると、高血糖状態が続いて血管などに悪影響を与えることにつながります。食の変化によって今まで処理できていたものが、上手く処理できない状態になると体に異変が生じます。
あくまでも欧米食が絶対にダメというわけではありません。食べ過ぎることがカラダにはよくないということなので、注意しましょう。
世界保健機関(WHO)が定義している、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であることが“健康”とありますが、健康とは1日にしてなるわけではありません。毎日の積み重ね、継続が大きな意味をもたらせます。
日本の平均寿命は84.3歳。病気をせずに長生きできることはとても幸せなことだと思います。皆さんのカラダには、食べる(食事)、動く(運動)、寝る(睡眠)が大きく関わっています。食べることで体力や機能向上、栄養補給でき、もし食べないとなると、生命レベルがガクンと落ちてしまいます。人間も動物も植物も最低限の栄養素を補給できないと生命維持できません。
食生活において、私たちが家を出るまでは誰かが用意してくれたものを食べると思いますが、ある一定の年齢になると、自分で作ったり、外食で済ませたりすることが多くなったり、もしくは食べなかったり、食事のバランスが自分の好きなものばかりに変わり、栄養バランスが大きく変わる時があると思います。運動もせず、食べることでカロリー消費ができず、脂肪が増え、太りやすくなり、メタボになるような方もいるでしょう。食生活の偏りは、少しずつカラダに変化をもたらせますので、注意が必要です。
カラダを動かす、運動することで有酸素運動であったり、無酸素運動であったり、幼少期や学生時代はよくカラダを動かす時間がありましたが、社会人になると、体を動かす時間が激減している、もしくはなくなる方がたくさんおられると思います。運動はカロリー消費だけではなく、肉体の強化や機能を維持することができます。また、生活習慣病の予防や気分転換やストレスの解消、精神的な面でも運動することは大切です。長時間の運動をしなければならないわけではなく、短時間でも継続して行うことで問題ありません。無理して毎日続けようとしても3日坊主になったり、長く続かなかったりしやすくなるので、ご自身にあったやり方を見つけて下さい。
睡眠は私たちのカラダを休め、回復させるためにとても必要な時間です。その日の疲れは寝ることによって回復し、また翌日も元気に活動できるのです。毎日24時間活動し続けることはまず無理でしょう。1日であれば経験された方も多いのでしょう。
睡眠時間が十分に確保できない日が続くことで、がん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病などの精神疾患、認知症など、様々な病気の発症リスクを高めることが、各方面の研究結果から明らかになってきております。睡眠不足の蓄積は、私たちのカラダに悪影響を及ぼしますので、睡眠時間はできる限り確保しましょう。
一昔前までは、8時間睡眠が理想的である。と言われていましたが、当然日中の活動内容によって必要な睡眠時間は異なりますし、8時間以上寝る人もいれば、4~5時間の睡眠でもスッキリと目覚めて疲れが取れる人もいます。ご自身の感覚で睡眠時間を確保していきましょう。
食事、運動、睡眠どれも私たちの生活に外すことのできない大切な習慣ですので、疎かにすることなく、しっかりと意識して取り組んでいきましょう!特に運動だけは特別意識しないとできないかと思いますので頑張りましょう!
健康は1日にしてならずという言葉がありますが、日々の積み重ね、蓄積が私たちのカラダを作っています。知らず知らずのうちにカラダのどこかを状態が悪くなっているなんてこともあります。毎日少しずつで良いのです。できることから始めましょう。
医療の発達などにより、人生100年時代と言われるようになりました。そんな人生100年を私たちはどのように過ごしていきたいでしょうか。できることならずっと健康でいたいものです。日々の積み重ねが私たちのカラダを作ります。カラダに良いことを毎日少しずつでも取り入れていきませんか?それはきっとこれから時が経つにつれて、やっていてよかったなと感じることができるかもしれません。継続は力なりです。