夢研究会

  • よもやま話

冬のお肌と自律神経は関係がある

 最近、お肌の調子が良くない…なんだかイライラしてしまう…。そんな時、「自律神経が乱れている」といった表現をすることがあります。
「自律神経が乱れる」という言葉は、健康や美容を語るうえでしばしば耳にしますが、そもそも「自律神経」とは何なのでしょうか?
お肌にどのように影響しているのでしょうか。

自律神経とは?

 自律神経というのはその名の通り、“自律している神経”の事を言います。“自律している神経”…というとイメージがしにくいですが、逆に“自律していない神経”というのも存在します。それは、運動神経や感覚神経です。自律神経には2つの種類があります。主に日中、活動的に動いている時に働く「交感神経」と、夜眠る前などリラックスしている時に働く「副交感神経」です。

   交感神経は、日中明るい時間や、活発に活動している時に優位になる、身体を活動的に動かす神経系です。交感神経が優位になると起こる身体の変化はいくつかありますが、どれも心と身体を興奮させ、活発に活動するエネルギーが湧き、仕事やスポーツなどのパフォーマンスの向上に役立ちます。

・血圧が上がり心拍数が増加

・瞳孔の拡大

・血管収縮

・汗の分泌

・消化管の働きを抑える

 副交感神経は、夜間やリラックスしている時に優位になる、身体を休息させる神経系です。副交感神経が優位になると、交感神経が優位になった時とは真逆の変化が起こります。心も体も落ち着かせ、心身の緊張をほぐして睡眠や疲労回復を促します。

・血圧が下がり心拍数が低下

・筋肉の弛緩

・血管の拡張

・発汗の抑制

・胃液や唾液の分泌を高め、消化を促進

自律神経が乱れると?

 心身に様々な不快な症状が現れます。自律神経は全身に張り巡らされていますので、その症状は多岐にわたります。

・身体がだるい、重い

・眠れない

・疲労感がとれない

・頭痛

・めまい

・立ちくらみ(起立性調節障害)

・肩こり

・動悸や息切れ

・胃痛や下痢、便秘などの消化器の不調

・イライラや不安 など

 このような自律神経のみだれにより体調もお肌への影響もあたえてしまうのです。

自律神経が乱れる原因

 ・生活習慣の乱れ

 人の身体には「体内時計」と呼ばれるものが生まれつき備わっており、とくに意識をしなくても日中は活動状態になり、夜間は休息状態になるようにコントロールされています。体内時計は毎朝、光を浴びることでリセットされ、1日周期でリズムを刻んでいます。
 しかし、夜更かしや昼夜逆転、夜間勤務などで体内時計に合わせた生活ができなくなると、リズムが乱れ、自律神経に悪影響を及ぼし睡眠不足を引き起こします。

・体質や性格によるもの

 例えば、旅行先で枕が変わると眠れなくなってしまう、という人がいます。しかし、環境にも関わらずいつでもどこでもぐっすりと眠れてしまう人もいます。生まれつきストレスに強い人・敏感な人、自律神経が過敏な人・鈍感な人が存在します。
 また、他人の目が全く気にならずストレスを感じにくい性格の人もいれば、人の評価が気になり、NOと言えずストレスへの抵抗力が弱い傾向がある人もいます。さらに、病中病後など身体が弱っているときには、自律神経のバランスが乱れやすいため注意が必要です。

・ホルモンバランスの影響

 主に女性の場合、思春期や更年期、月経周期によるホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れる原因となることもあります。お肌へはこのホルモンバランスが大きく影響しているといえます。

・冬の気温差による影響
 「寒い」「暑い」を繰り返していると、自律神経が混乱して正常に体温調節がで出来なくなってしまうのです。
そうすると、全身が冷えて免疫が落ちることで風邪をひきやすくなるだけでなく、自律神経の乱れから、だるさ・頭痛・食欲不振といった全身の不調につながりやすくなります。
寒さがこたえる季節でも、意外と汗ばんでしまう場面は多いもの。できるだけ脱いだり着たりして温度調整がしやすい服装を心がけるようにしましょう。

自律神経の乱れがお肌へ与える影響

 ストレスなどにより自律神経の乱れを引き起こしてしまうと

 それにより、常に緊張した戦闘態勢のモードである交感神経優位の状態が続きます。血液の循環が滞り血行不良を引き起こしてしまうそうです。

 その結果、血液が全身を充分に巡らなくなり、老廃物の排出が滞ったり、お肌に必要な栄養分がお肌にまで行き届かなくなったりして、お肌のターンオーバー(生まれ変わり)ができなくなる。

 また、冷え性を引き起こし、代謝が悪くなるため水分が充分に末端のお肌まで行き渡らず、お肌の乾燥を招きます。

 お肌の乾燥により、角質層が剥がれバリア機能が低下するので、アレルゲンや刺激物質が入り込みやすい状態を引き起こし、湿疹やかゆみの原因にもつながります。

 また、お肌の乾燥は毛穴の開きや小じわの原因となる可能性も高く、血行不良による乾燥はお肌トラブルの大きな引き金になるといえます。

 お肌の生まれ変わり(ターンオーバーの乱れ)を妨げられます。

 多くのお肌トラブルを引き起こしてしまいます。

自律神経を整えて肌あれを防ぐ対策その1

~生活食材編~

・旬の野菜

 人の体はストレスを感じると、そのストレスに対抗するため、ホルモンを分泌します。
そのホルモンの生成にはビタミンCが不可欠です。旬の野菜は栄養価が高い為、ビタミン類も効率よく摂取することができます。旬の野菜や果物を食べて、ストレスに負けない肌を育てましょう。

 特にバナナは「セロトニン」の大事な栄養素となるトリプトファンやビタミンB群、炭水化物をバランスよく含んでいます。手軽に食べられるので、コンビニなどでも購入できるので忙しい方にもオススメです。ヨーグルトと一緒に食べたり、スムージーにしたりとアレンジも豊富なので飽きずに食べることができますね。

 

自律神経を整えて肌あれを防ぐ対策その2

 〜 生活習慣編 〜

・軽い運動

 適度な運動はストレス発散に繋がります。
呼吸をゆっくりと整えながら筋肉の緊張をやわらげるヨガや血流をよくするストレッチはご自宅でも簡単にできるのでおすすめです。呼吸を意識して行うことで、副交感神経が高まり、リラクゼーション効果が得られます。

・首を温める

 美容室でホットタオルを首にあててシャンプーをされた経験はありませんか?
首を温めることで血流の巡りが良くなるので、コリや冷えが改善され自律神経も整いやすくなります。夜、寝る前にホットタオルで首を温めることで不眠解消にも繋がるので美肌効果が期待できます。

・朝日を浴びる

 朝、目から光の刺激を入れることでセロトニンが分泌され、体内時計もリセットされます。
体内時計がリセットされることで体のリズムが整い、心身ともに穏やかに過ごすことができます。毎朝、起きたらカーテンを開け朝日を浴びることを習慣化してみてはいかがでしょうか。

・睡眠の質を高める

 布団に入るときは、体も心もリラックスした状態を作っておきたいもの。胃の中に食べ物が残っている状態だと、胃腸が消化のために働き続けてしまうため、「ノンレム睡眠」に入りづらくなってしまいます。夕食は就寝3時間前までに。

 また、入浴は就寝2時間前までにする。湯船につかることも大切なのですが、体の中心の温度「深部体温」は眠る時に下がるため、眠る直前にお風呂に入るのではなく、2時間かけて徐々に深部体温を下げながら体が眠る準備を整えることをおすすめします。

 眠る前のスマホ操作、アルコールやカフェインの摂取を控えるなど、睡眠の質を高めることは大変重要です。

・しっかりとした保湿を心掛ける

 毎日のスキンケアは大変重要です。冬はとくに乾燥を引き起こしてしまいますのでいつも以上の保湿をこころがける必要があります。ローションパックなどのお手入れをプラスしてもいいかもしれません。

 

まとめ

 自律神経はお肌へ大きく影響しています。特に冬のお肌は敏感でトラブル解消しにくいとされています。春先へお肌トラブルを持ち越さない為にも今できる対策に取り掛かりましょう。

 自律神経を整えて心も体も良い状態にしましょう。じっくり自分と向き合う時間をつくりやさしく丁寧なスキンケアで、肌をいたわることも忘れないでくださいね。

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