夢研究会

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再認識!
熱中症の恐ろしさ!!知識と予防

熱中症とは?

炎天下でのスポーツや仕事など、高温環境での作業中に、発汗などによる熱の放散が間に合わなくなり体の温度調節ができなくなり、様々な症状を出します。

   ◆症状◆

・ 軽症 たちくらみ・筋肉痛、筋肉の硬直・大量の発汗

・ 中等症 頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感

重症化すると、40度以上の体温になり、けいれんを起こしたり、昏睡状態になります。高体温になると体中の細胞が文字どおり煮えたぎることになります。特に脳、肝、心、肺の細胞は熱に弱く、そのためにショック、多臓器不全の状態になります。ほとんどの場合、血液の異常のために血が固まらなくなります。また尿が出なくなったり、筋肉が大量に壊れる(横紋筋融解)ため腎臓が老廃物を処理しきれなくなり急性腎不全になることもあります。最悪の場合死に至るおそれがあります。

今年のデータ

今年は6月から観測史上初となる連続猛暑日が記録されるなど、各地で熱中症で緊急搬送される方が急激に増えています。

◆熱中症による緊急搬送人員 (前年比較)

令和3年5月1日~7月3日 7,199人

令和4年5月1日~7月3日 24,495人

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令和3年6月27日~7月3日 13,00人

令和4年6月27日~7月3日 14,353人 (死亡者27人)

◆ 緊急搬送人員内訳

老人が57%  成人33.5%  子供  8.7%  新生児・乳幼児  0.8%

熱中症を引き起こす3つの要因

熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられます。
「環境」の要因は、気温が高い、湿度が高い、風が弱いなどがあります。
「からだ」の要因は、激しい労働や運動によって体内に著しい熱が生じたり、暑い環境に体が十分に対応できないことなどがあります。
その結果、熱中症を引き起こす可能性があります。

----- 要因(1) 環境 -----

 ・気温が高い ・日差しが強い ・急に熱くなった日 ・湿度が高い ・締め切った屋内

 ・熱波の襲来 ・風が弱い ・エアコンのない部屋など

----- 要因(2) からだ -----

・高齢者や乳幼児、肥満の方 ・下痢やインフルエンザでの脱水状態 

・糖尿病や精神疾患といった持病がある方 ・二日酔いや寝不足といった体調不良 ・低栄養状態

----- 要因(3) 行動 -----

・激しい運動や、慣れない運動  ・長時間の屋外作業  ・水分補給できない状況

予防と対策

「水分を」こまめにとりましょう!

のどがかわいていなくても、こまめに水分をとりましょう。スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。

「塩分を」ほどよく取りましょう!

過度に塩分をとる必要はありませんが、毎日の食事を通してほどよく塩分をとりましょう。大量の汗をかくときは、特に塩分補給をしましょう。ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上、その指示に従いましょう。

「睡眠環境を」快適に保ちましょう!

通気性や吸水性の良い寝具をつかったり、エアコンや扇風機を適度に使って睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を予防しましょう。

「丈夫な体を」つくりましょう!

バランスのよい食事やしっかりとした睡眠をとり、丈夫な体をつくりましょう。体調管理をすることで、熱中症にかかりにくい体づくりをすることが大切です。

「気温と湿度を」いつも気にしましょう!

いま自分のいる環境の気温や湿度をいつも気にしましょう。屋内の場合は、日差しを遮ったり風通しを良くすることで、気温や湿度が高くなるのを防ぎましょう。

「衣服を」工夫しましょう!

衣服を工夫して暑さを調整しましょう。衣服は麻や綿など通気性のよい生地を選んだり、下着には吸水性や速乾性にすぐれた素材を選ぶとよいでしょう。

「日差しを」避けましょう!

帽子を被ったり、日傘をさすことで直射日光をよけましょう。また、なるべく日陰を選んで歩いたり、日陰で活動したりするようにしましょう。

「冷却グッズを」身につけましょう!

冷却シートやスカーフ、氷枕などの冷却グッズを利用しましょう。毎日の生活で使えるものから夏の寝苦しさをやわらげるようなものまで、さまざまなグッズがあります。ちなみに、首元など太い血管が体の表面近くを通っているところを冷やすと、効率よく体を冷やすことができます。

まとめ

 このように、今年爆発的に増えると予測されている『熱中症』。

ちょっとした心掛けで回避できたり、軽症で済ませることが出来ます。

まずはしっかりと意識し、丈夫な体を作り、快適な睡眠をとり、絶対に無理はせずに生活していきましょう!

また、少しでも疑いのある症状が出たら、迅速な行動をとりましょう。

それでは皆さん、せっかくの夏を楽しみましょう!!

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ライター

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